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気候風土(山梨県)

01 山梨県の気候は太平洋気候

山梨県の気候は、以下のいくつの気候型にあてはまります。「気候型」とは、多様な気候を共通性や類似性に基づいて、いくつかの群として分類したもので、多くの場合、特定の気候をもたらす気象要素などに着目して決められています。 日本列島の太平洋側に位置している山梨県内の気候は「太平洋側気候」です。

02 標高と積雪量

山梨県の標高は甲府市内が250メートル位から、八ヶ岳・富士五湖の別荘地では1300メール程度となっており、標高によって気候風土が異なっています。山間部は気温も低く、積雪も多い傾向にありますが、甲府市内の積雪量は10センチ以下となっており、積雪は少ない傾向にあります。

03 山梨県のほとんどの地域は内陸気候

富士山や南アルプスをはじめ四囲の山岳地域の気候は「山岳気候」に区分されます。

山梨県の気候の特徴

気温

■標高差による気温の地域差や内陸性による気温較差が大きい
人口が密集する盆地の年平均気温は、ほぼ全国平均値です。しかし、標高が高い常住地域の気温は低く、盆地との気温差が6℃に達するところもあります。また、海に近い一部地域を除いて気温の日較差、年較差が大きく、内陸気候の気温特性を示します。

降水量

■少雨地域と多雨地域が混在
年降水量は盆地で少なく約1000mmですが、富士五湖地方や富士川流域(釜無川に笛吹川が合流する地点より下流をいいます)の多雨地域では、この値の2倍強に達するところがあります。県内には少雨地域と多雨地域とが混在しています。

■県内全般に風が弱い
年平均風速が2m/s以下の地点が多く、県内全般に風が弱いことがあげられます。日最大風速が10m/sを超す日数も多くありません。その一方、強風の出現は甲府では台風と冬型気圧配置、河口湖では台風によることが多くなっています。

日照

■盆地などで日照時間が多い
盆地や八ヶ岳山麓は全国的にみて多照地域ですが、東部、富士五湖地方および富士川流域では、年間日照時間が全国平均値を下まわる地点があります。

乾燥

■盆地では空気が乾燥している
年平均湿度は河口湖では全国平均並みですが、甲府では全国平均値よりかなり小さくなっています。冬から春にかけて盆地で空気が著しく乾燥することがあります。

■雪は南岸低気圧によって降る
本州南岸を低気圧が通過するときに雪が降り、大雪となることもあります。北部や西部の山沿い地方を除けば冬型気圧配置による雪はまれです。標高が高い地域の雪日数、降雪量は、平地よりかなり多くなっています。

※出典 甲府地方気象台ホームページより一部抜粋